ベトコンラーメンの発祥と由来
食べる人に活力を与え、元気と笑顔を届けたい——。昭和44年の創業から受け継がれる「ベストコンディションラーメン」の知られざる歴史と、その名に込められた温かな想いをご紹介します。
満州・新京市での記憶とチアンさんとの出会い
「新京」と「ベトコンラーメン」の歴史は、新京の初代店主が1932年(昭和7年)に満州国の新京市で生を受けたことに端を発します。
昭和10年頃、父のもとでボーイとして働いていた中国人のチアンさんが、初代店主に様々な本格的な中国料理を作って振る舞ってくれました。その数ある料理のなかに、まさに現在のベトコンラーメンの原型となる「ニンニクと唐辛子を効かせた滋養そば」がありました。
昭和20年8月の終戦を迎え、国中が働かなければ食べていけない激動の動乱期。初代店主はチアンさんが立ち上げた料理店や街頭のラーメン屋台で、なりふり構わず無我夢中で働きました。その現場で肌身で学んだ本場の調理技術、素材の引き出し方、そして「食で人を励ます」という情熱が、今なお新京の厨房に生き続けています。
苦境の中から生まれた「一杯の救い」
昭和44年、家業の繊維会社が不況のあおりを受けて倒産。どん底の中で立ち上がった初代店主は、愛知県一宮市にて中華料理店「新京」の暖簾を掲げました。
昭和44年、愛知県一宮市での「新京」創業と誕生秘話
開店当初、過酷な疲労と夏の湿気により食欲不振に陥り、初代店主は激しく体調を崩してしまいました。
その窮地を見た当時調理を担当していた安井氏が、初代店主の体を案じ、大ぶりのニンニクと唐辛子を豪快に炒め合わせた一杯の特製ラーメンを作って差し出しました。
熱々のスープと芳醇なニンニクの香りを口にした瞬間、かつて満州時代に味わったあの懐かしい味と、体の芯から湧き上がる熱いエネルギーが蘇ったのです。「これを食べれば、どんなに疲れていても元気が湧いてくる。この活力を、地域で毎日懸命に働くお客様全員にお届けしたい」。
こうして試行錯誤を重ね、正式な看板メニューとして完成させたのが、「ベストコンディションラーメン」でした。
「ベトコンラーメン」という愛称の定着
当初は「ベストコンディションラーメン」と呼んでいたものの、足繁く通ってくださる常連のお客様から、親しみを込めて「大将、ベトコンをくれ!」「今日もベトコンでスタミナつけていくぞ!」とお声がけいただくことが多くなりました。
お客様にとって呼びやすく親しみやすいその愛称をいただき、正式に「ベトコンラーメン」と命名。以来、愛知・岐阜を中心とした東海エリアのソウルフードとして、世代を超えて熱烈に愛される唯一無二の一杯となりました。
厳選した丸ごとニンニクをじっくり火入れ。特有の甘みと滋養強壮のパワーを引き出します。
強火の中華鍋で一気に炒め上げるモヤシとニラ。食感の快感と素材の香ばしさが際立ちます。
鶏ガラ・豚骨の旨味に一味唐辛子のアクセント。最後の一滴まで飲み干したくなる中毒性の高い味わい。
新京が追い求め続ける「本物の味」
ベトコンラーメンの真髄は、ただ辛いだけ、ただニンニクが多いだけのラーメンではありません。素材同士の絶妙な調和と、食べる人の体調を最高のコンディションへと導く優しさにあります。
現在、新京名古屋店においても創業当時の精神をそのままに、熟練の職人が中華鍋を振るい、毎日出来立ての最高のコンディションをお届けしています。
日々の仕事でお疲れのとき、何かに全力で挑戦したいとき、ぜひ新京自慢のベトコンラーメンをご賞味ください。皆様のご来店を心よりお待ちしております。